全国の書店さんを回って思ったことC

(2012/9/15全国書店新聞より)


 昨年から、神田村を知っていただこうと、京都、大阪、滋賀、秋田、北海道、鹿児島、愛知の書店組合さんのお招きで神田村説明会を開催させていただいております。せっかく行くので時間を作って出来るだけその地域の街の中を歩いて回ることにしています。
鹿児島でも説明会の翌日、鹿児島最大の繁華街・天文館通りを中心に市内を回ってみた。天文館の由来は、ヨーロッパ文明を進んで取り入れた島津重豪公が、
1779年に天文観測や暦の作成などを行う施設「明時館(別名天文館)」を建てた場所にちなんだものだそうだ。
表通り、裏通りを歩いてみましたが、やはり書店さんがない。前日組合の方から
10年前に天文館に5書店あったが、今はないと言われたことを思い出した。歩いているとようやく大型書店がビルの6階にありました。
向田邦子が小学校時代、天文館の書店で本を買い、帰りにさつま揚げを買って帰ったという話を聞いたことがあります
その老舗書店がないんです。何か寂しい。
鹿児島の書店さんには、10年早く神田村説明会を開いて欲しかったと言われました。今からでも遅くありません、ぜひ神田村を使ってください。各地の説明会で、まず初めに最近まで神田村を知らなかった書店さんはいますかとお聞きしていますが、出席された書店さんの半数以上の書店さんが手を上げられるので、いつも驚いています。
東京周辺の書店さんで当たり前のよう
に使われている神田村もこの程度なのだ。いささかあきれてしまうと同時にPRが足りなかったと反省もしました。

神田村取次は、11社が専門を持っている専門取次ぎの集まりです。それゆえ、「商品力」があります。書店さんに合った専門取次を使えばいいのです。書店さんのお話を聞いていると、決まって客注が入らない、補充が遅い、欲しい新刊が入らない、だんだんジリ貧になってきているという内容でした。神田村を使えば、翌日(九州地区は翌々日)には商品が入荷しますと説明すると、皆驚いていました。

*欲しい新刊が希望通り入荷しない。
*客注を注文してもなかなか入荷しない等、お困りの書店さんはぜひ神田村をお使いください。

最近、町の本屋さんと昔ながらの喫茶店が少なくなってきたとある新聞で読みました。
しかし、地方でも神田村から毎日荷物を送っている、神田村を常時使っている書店さんは皆、絶好調です。
たまに客注で神田村を使うだけの書店さん、売れ筋商品、話題になっている商品の大量注文だけしかいただけない書店さんの対応には苦慮していますが、今後も町の本屋さんが減らないように、大手取次と力を合わせ、お互いの得意分野を尊重しあって、共栄共存でやっていかなければいけないと思います。
神田村はその流れに歯止めをかけ、中小書店さんに元気になってもらい、以前のような活気のある出版業界に戻って欲しいと思って頑張っています。
神田村と取引が始まり、すぐ商品が入荷するので、棚の下のコミック、文庫のストックをなくしてしまった書店さんもあります。
資金繰りが楽になったと喜んでいます。これは大きなメリットです。

書店の最大のライバルは、ネット書店です。それに負けないようにしないといけません。先日、試しに初めてアマゾンを使ってみました。画面上に在庫のある商品でした。それが入荷まで中
2日、月曜に注文して木曜に届きました。これなら勝てます。お客様は馴染みの書店さんなら、何日に入荷しますという明確な返答があれば、多少の日数は待ってくれます。注文して2週間後に事故伝が返ってくるようでは、もうおしまいです。弊社は返信ご希望の商品の納期をご返信しています。弊社は在庫のあるものは当日送り、翌日には店頭に届いています。神田村の特色は、何と言っても、キメの細かいサービス、起動力と商品力です。今は仕入先を複数持つ時代になっています。

神田村は書店さんの最後の砦です。

神田村をお使いになりたい書店さんは、お気軽にご連絡ください。       

                    
                   


弘正堂図書販売株式会社
代表取締役社長
細野寛行

弘正堂
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